うす汚れた染みのヒーロー の、絵を描く。

六本木の森アーツセンターギャラリーで

「ティム･バートンの世界」展を見てきました！！！

平日、じとじと雨、ランチタイム、にもかかわらず、

すごい人人人・・・

入ってすぐの部屋は混雑がひどかったのでざっと見て

すっ飛ばし、最後に戻って見よう・・・なんて

思ってたら、その後　人の数はふくれあがり（0_0 |||)°。

戻るのが困難な状態になりました！！

さすがの　ティム・バートンですっ（＠ ＠；）☆

レストランやカフェの紙ナプキンに走り描きした

イラストに始まり・・・ノートや　手のひらサイズの

スケッチブック（持ち歩き用？）の紙、

それから大きなキャンバス。

ペンに鉛筆にマーカーに水彩に油絵・・・・さまざまな

作品と、作品になる前のさまざまな断片が集められて

ずらりと並んでいて、そりゃぁもう！見応えが

ありました！！

私は、

2012年公開の人形アニメ「フランケンウィニー」に

出てくるツギハギ犬・スパーキーが　かわいくて

かわいくて（≧∀≦）大好きなんですが、

なんと、スパーキー、1982年にもう登場してます！

キャラクターはすでに出来上がっていて、

現在とほぼ同じ姿です！

私は知らなかったんですが、1984年には

短編の実写映画版「フランケンウィニー」が

作られていたらしいので、スパーキーって

めっちゃ長～～い長～～い相棒なんですねぇ、

ティム・バートンの　（^ ー ^= ）♪

会場のところどころに、「フランケンウィニー」や

「コープスブライド」、「マーズアタック」、

「ナイトメアビフォアクリスマス」の人形たちが

いて・・・・ものすご～～く　わくわしましたっ！！

・・・連れて帰りたかった・・・（T∀T)♪

あ。　会場には、

青、赤、白のつなぎを着た３体のウンパルンパも

いました（笑）

会場では　９つくらい、テーマを分けて

展示をしていて、その一番最後のテーマが

「誤解されがちなアウトサイダー」でした。

ティム・バートンのティム・バートンらしさというか、

私がティム・バートンを好きな一番の理由というか、

ティム･バートンの「核！」が、まさにこれだと

思ってます　＼(＾〇＾)／

モンスター、フリークス、ゴースト・・・・

「普通の」世界の　「一般の」人々　に驚かれ

忌み嫌われ、それに深く傷つき、それでもなお

「普通の」世界に憧れている、心優しいアウトサイダーたち。

「ナイトメア」のジャックや　「コープスブライド」の

エミリー、「シザーハンズ」のエドワード、

「バットマン」のペンギン男、

つぎはぎスパーキー・・・・・展示されている

イラストの全編にわたって繰り返し、彼らが

顔を出します。

「オイスターボーイの憂鬱な死」という絵本作品に

至っては、もはや希望の光も理解者も見出せないまま、

短い詩の中で　ころりと死んでしまったり

あっさり食べられてしまったり・・・それでも

どこまでもティム･バートンのキャラクターは

かわいさが残っていて　ユーモラスで　切なくて、

魅力的です！（あくまで私の主観ですけど　＾＾；）

生と死、正と負、善と悪、正と邪、

ティム･バートンの世界では　境にあるはずの扉が

常に開いていて、生の中に死の霧が10％くらい

善の中に悪の霧が20％くらい吸い込まれて

溶け込んでいる感じがします。

その逆も然り、邪の中にも正があったり・・・。

そして、

人間の世界が白黒でゴーストの世界が

極彩色の「コープスブライド」の世界のように、

目をそむけられがちな世界、扉の向こう側の世界は、

生命力に満ちあふれています！

今回、「ステインボーイ」を６本、会場で

上映していました。（動画の上映、他にもあり。）

私は初めて目にしたんですが・・・（笑）・・・

「オイスター・・・」に出てくるキャラクターだし、

作品自体も「映画」より「オイスター・・・」寄りの

内容だし、とっても楽しかったです！！！

でもこれ、動画作品なのに（^ω^；）大丈夫なのかな！？

ティム･バートン！！ってことで　許されてる・・・

ってこともあるのかなーーー。

お話は、こんな感じです ♪

署長の命令でやってきた家には「じぃぃぃっと見る

女の子」が。

ステインボーイの「染み」によってシャンデリアが落ち、

女の子は　潰れ・・・・その後、署長が女の子の目に

手錠をかけて今回の事件は一件落着（＠　＠；）！

毎回、危険人物の所へステインボーイが派遣され、

やっつけて（？）は　署長の所へ戻る、という

パターンです。

危険人物も「悪」でもないし、署長も「善」でもない、

そんな感じ（°～°=）♪♪

１話、４～５分です。

「ステインボーイは生まれた時から　周り中を

染みだらけにし、両親に捨てられ（私はあなたを

愛してるのよ、と言って泣きながら母親は彼を

捨て去る）、今日も署長の指示のもと、町の平和を

守るために活躍している！ ・・・・のであった！」

 うす汚れた染みの男の子、ステインボーイ。

ティムパパにこの世に送り出してもらって良かったね♪♪

絶妙のポップさとセンスとかわいさとブキミさで、

確固たる居場所を築いて、

「もう　多分　だいじょうぶ」な感じのアウトサイダー。

ティムパパ・・・いや、ステインボーイはきっと

ティム･バートン自身なんだろうな。

私の中にもステインボーイと友達になりそうな子がいます。

いつかこの世に送り出してやらなくっちゃ♪

って思います（＾∀＾=）

楽しい美術展でしたっ  ♪ ♪ ♪　

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