えをかくバクの部屋

えをかくバクのお絵かき部屋

種田山頭火の句の、絵を描く。

ものすごぉぉーーーーーー・・・・・・く

久しぶりの更新になってしまいました(^^;)

 

私自身は健康で、仕事にも行っていたんですが、

家庭の事情で忙しく・・・・気づけばもう12月w

こっそり再登場して(^ω^)

ひっそり継続していこうと思っています(^ω^)

 

さて久々に何を描こうかな、と考えて

思いついたのが 種田山頭火

私には 大好きな伯父さんがいたんですが、

種田山頭火は その伯父さんが好きだった俳人です。

伯父さんから 山頭火が好きだと聞くまで

私は種田山頭火をよくは知らなかったのですが・・・山頭火

なかなか強烈な人生で、なかなか面白い人物です♪

 

 とにかく、漂泊・流浪・放浪 の人です、文字通り!

旅に出てさまよい、行乞し、安住の地を求め、

安住できずにまた旅に出る・・・

世間的にはけっこうなダメ人間だと思うんですが、

寝床・酒・食事・金・・・それらを

提供してくれる友人も少なからずいたので

きっと魅力的な人だったんだろうなぁぁと思います。

 

種田山頭火の作品は「自由律俳句」というもので、

五・七・五や季語などのルール無視の自由な句。

生涯で 8万以上も書いたというので

ほんのほんの一部ですが、挿絵をつけて

山頭火の句を並べてみようと思います。

山頭火の句を見ていると・・・・・

種田山頭火が好き」といった伯父さんの気持ち、

わかってきます・・・(´∀`=)♪

 

 

 

 

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「 分け入っても分け入っても青い山 」

           

          「 さてどちらへ行かう風がふく 」

 

   「 すべってころんで山がひっそり 」

 

              「 好きな山路でころりと寝る 」

 

「 わかれてきた道がまつすぐ 」

 

       「 あるひは乞ふことをやめ山を観てゐる 」

 

「 また見ることもない山が遠ざかる 」

 

 

 

 

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      「 あるがまま雑草として芽をふく 」

 

「 うれしいこともかなしいことも草しげる 」

 

              「 風の中おのれを責めつつ歩く 」

 

「 すみれたんぽぽさいてくれた 」

 

      「 いつでも死ねる草が咲いたり実つたり 」

 

             「 酒がやめられない木の芽草の芽 」

 

「 あるけばきんぽうげすわればきんぽうげ 」

 

 

 

 

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「 あの雲がおとした雨にぬれてゐる 」

           

            「 うしろすがたのしぐれてゆくか 」

 

「 泊めてくれない村のしぐれを歩く 」

 

      「 鉄鉢の中へも霰 」

 

             「 笠も漏りだしたか 」

 

  「 雨だれの音も年とつた 」

 

 

 

 

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           「 何が何やらみんな咲いてゐる 」

 

曼珠沙華咲いてここが私の寝るところ 」

 

         「 うらうらほろほろ花がちる 」

 

  「 ゆっくり歩かう萩がこぼれる 」

 

              「 へうへうとして水を味ふ 」

 

   「 もりもり盛りあがる雲へあゆむ 」

 

 

 

 

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「 ふくろうはふくろうでわたしはわたしでねむれない 」

 

            「 落ちかかる月を観てゐるに一人 」

 

     「 ついてくる犬よおまへも宿なしか 」

 

「 雲がいそいでよい月にする 」

 

          「 酒はない月しみじみ観てをり 」

 

    「 月夜、あるだけの米をとぐ 」

 

 

 

 

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「 どうしやうもないわたしが歩いてゐる 」

 

             「 まっすぐな道でさみしい 」

 

      「 枯れゆく草のうつくしさにすわる 」

 

   「 ほろほろ酔うて木の葉ふる 」

 

「 うつむいて石ころばかり 」

 

        「 捨てきれない荷物のおもさまへうしろ 」

 

    「 笠へぽっとり椿だった 」

 

 

 

 

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        「 ころり寝ころべば青空 」

 

「 酔うてこほろぎと寝てゐたよ 」

 

          「 ともかくも生かされてはゐる雑草の中 」

 

   「 空へ若竹のなやみなし 」

 

        「 お天気がよすぎる独りぼっち 」

 

「 からだぼりぼり掻いて旅人 」

 

       「 投げ出した足へとんぼとまらうとする 」

 

 

 

 

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  「 物乞ふ家もなくなり山には雲 」

 

           「 風ふいて一文もない 」

 

「 落葉しいて寝るよりほかなく山のうつくしさ 」

 

            「 けふもいちにち風をあるいてきた 」

 

   「 何を求める風の中ゆく 」

 

               「 鴉啼いてわたしも一人 」

 

       「 ほととぎすあすはあの山超えて行かう 」

 

 

 

 

では、私が好きな 種田山頭火のエピソードをひとつ。

種田山頭火は50歳を過ぎたころに初めて自分の庵を

持ちます。 「其中庵」といいます。

その「其中庵」の入口に 山頭火は張り紙をしました。

その内容がこちらです \(^O^=)♪♪

  「庵主のねがひ たづねてくださる方に

    一、甘いもの好きは甘いものを辛いもの好きは

      辛いものを持参せらるゝならば

    一、うたふもをどるも勝手なれどもいつも

      春風秋水のすなほさを失はないならば

    一、気どらずふせらずみんないっしょに

      其中一人のこころを持たるならば

      どんなにかうれしからう 」

・・・ちなみに山頭火は、其中庵在住の7年間の間にも

2度の長期旅に出ています。

 

晩年、「ころり往生」を望んでいた山頭火は 脳溢血で

本当にころりと逝ってしまいます。58歳でした。

 

最後に。

今回、種田山頭火書こう!・・・と思って

伯父さんに以前もらった本とネットを広げて・・・

びっくりしましたっ!!

なんと種田山頭火! 今日12月3日が誕生日でしたっ!!

生誕134年!!  \(°∀°=)/♪♪

 

  

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  ※ 「えをかくバクの店」に

    2017年 年賀状 をアップしました~~~!!

    どうぞ のぞいて見てください♪

    ご購入も大歓迎ですっ(^O^=)

 

 

 

 

 

 

お店へGO!