えをかくバクの部屋

えをかくバクのお絵かき部屋

ダイアン・アーバスの、絵を描く。

3月14日。

写真家、 ダイアン・アーバスの誕生日です。

1923年3月14日生 ~ 1971年没。

生きていたら・・・・92歳になるんですね!

 

ダイアン・アーバスの写真・・・・の、前に。

 

スタンリー・キューブリック監督の映画、

「シャイニング」に出てくる、双子。

映画好きの人でなくても、この双子の映像は、

「なんか見たことある!!」って思うかもしれません。 

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    ・・・ちょっと・・・ずいぶん・・・怖いイラストに

    なってしまいました (((((°m°|||)))))))))

    ま・・・いっか。 ホラーな映画だし ^^ 笑

      〈注〉実物はここまで怖くありません! 

いろいろ、パロディでも使われる シャイニングの双子、

この双子の映像の もとになったのが、

ダイアン・アーバスの写真です。

 

ダイアン・アーバスが撮った 双子の写真は

こんな感じ。

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私はこの双子の写真が表紙になった写真集に、

図書館で出会いました。

出会った時には、シャイニングの双子のもとに

なってるだとか、何にも知りませんでした。

もちろん、ダイアン・アーバスの名前も。

 

・・・衝撃でした。

 

写真は、写真家が撮っているんだ!!・・・って

当たり前だけど気にしてなかったことを、

「写真家」の個性というものを、

まざまざと見せられて実感できた 初めての瞬間

でした。

それまでは、素晴らしい写真や美しい写真を見ても、

ふゎぁ~、やっぱりプロは違うねぇぇ~、

すごいねぇぇ~、くらいの感じだったんですが、

認識が変わってしまったんです。

 

何がそんなにも違うのかと考えたんですが・・・

とにかく、

「ハッとする!」んです。

印象深くて ハッとする・・・。

ハッとして 見入ってしまう・・・。

ダイアン・アーバスの写真を見た時、私は

コンマ何秒か息を止めていたり、ふゎっと一瞬

黒眼が広がっていたりするかもしれません。

 

実は、ダイアン・アーバスが「撮りたい!」と

強く願った対象は「人物」で、その中でも、

「マイノリティ」に属する人々を、数多く

撮影しています。

性倒錯者、両性具有者、身体障害者、浮浪者、

施設に収容されている人、サーカスの芸人、

双子、三つ子・・・・等々。

そのせいで、「悪趣味」「覗き趣味」と

悪意に満ちた評価も散々受けたようです。

 

・・・でも。

その写真は どれもこれも真っ直ぐで印象的で、

決して悪趣味と思えるようなものではありません。

真っ直ぐ・・・と感じるのは、とても客観的な

視点であるから。

四角い画面の中にいる人々は、

時にはキリッと堂々と、時にはごくごく自然体で、

時には極上の笑顔で、存在しています。

正面を向いてカメラ目線で写っているポートレート

写真が多く、

「撮るよ~~」「は~い!撮って~」というような

関係性がしっかり築かれた上での写真ばかりです。

 

インパクトは確かにあるけれど、それは

インパクトのある被写体」だからではなく、

「写真そのもののインパクト」なんです。

たぶん、

ダイアン・アーバスの撮りたい対象が花だったと

しても動物だったとしても建造物だったとしても、

きっと、その写真を見れば ハッとしただろうと

思います。

 

写真には、「記録」としての写真と 「象徴」と

しての写真があるなぁぁ~・・・と私は思います。

どんなに美しく盛っても 加工しても、

記録としての写真だと 撮った瞬間から「過去」に

なってゆくので、

「これは何年前なんだろう」とか

「素顔はどんなかな」とか、

記録された瞬間以外の部分を想像してしまいます。

一方、象徴としての写真は

普遍的で 時間の流れとは関係のないところに存在

しているので、そのモノ自体から離れて何かを・・・

「一瞬だけど永遠」みたいな何かを、受け取る感じが

します。

受け取らされてる・・・感じかな。

何を言わんとしてるんだろう??みたいな想像になります。

ダイアン・アーバスの写真は後者です。

ポートレート写真なのに、です。

 

ダイアン・アーバスの写真で、

1950年代に活躍した女優ジェーン・マンスフィールド

60年代に母となって、娘といっしょに誇らしげに写った

ポートレートがあります。

その写真はダイアン・アーバスの他の写真と変わらない

緊張感を醸し出していて、

その写真を依頼したアートディレクター自身も驚いた

そうです。

私がダイアン・アーバスの被写体になったら・・・私は

どう写るだろう?

・・・と、想像せずにはいられません。

自分が認識している「自分の姿」って、

今までの人生で撮られた写真に写っている自分、

鏡やガラスに映る自分、

そんなたよりないものの寄せ集めで作られていると思います。

写真に撮られるのは好きじゃないですが、

ダイアン・アーバスになら、撮られてみたいなぁぁ~、、、

なんて思います^^ 

亡くなられているので、ぜったい叶うことはない

ですが・・・ 

 

 ダイアン・アーバスさん。

ご本人の写真、白黒のものしか

見たことないので・・・・髪や目の色は私の想像です。

少し、微笑んでいる表情にしてみました(^ー^=)♪

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