えをかくバクの部屋

えをかくバクのお絵かき部屋

クローン人間の、絵を描く。

 今年、必要があって、遺伝子検査をしました。

 

家族親族で計5人の、血を採りました。

必要があってのことなので、体のある一部分の検査のみ。

どうせなら、今流行りの 自分のアレルギーや合わない

食べ物やなんやかやがわかるような、そんな遺伝子検査なら

楽しかったんだけどなぁぁ~~(^O^=)笑

 

それにしても、遺伝子検査をすることに、

大学病院の先生方が ものすごくものすごーーく慎重なのに

驚きました!!

必要があって・・・と書きましたが、遺伝子検査に至る

までに他の検査をして、それでも答えが出なくて

最終手段として・・・やっと出来た検査でした。

一部分のみの検査だということは承知していたし、

こちらとしては 「どーぞいつでも!」

「今日、血ぃ採ります~?」って気持ちだったんですが、

先生方としてはそう簡単に遺伝子検査にいきたくはないらしく

・・・時間がかかりました(^^;)

 

「健康な人が、自分の未来を(発症する可能性の高い病気を)

知ってしまうこと」

これが、一番の問題のようです。

もちろん、健康体なのに検査をすること自体も問題ですが。

例えば私に、調べた臓器に、病気が発見されたなら、

「良かったね~、検査したからたまたま見つかって」となる

訳ですが、「今はなんともないけど、遺伝上あなたは病気を

持っている。発症する可能性が高い。」となった場合、

要らぬ(要らぬ・・・とも言えない)予防、もしくは治療を

開始する必要性が出てきたり、あくまでも「可能性」で

あり現時点では「健康」であるのにそれを知ることは

是か非か・・・という、倫理的問題に及ぶようです。

私としては「必要があって」の大前提があるし、

自分の性質上「未来病気宣言」が為されてもぜんぜん大丈夫

とか思ってたんですが、こればっかりは実際に

「未来病気宣言」があってからじゃないとわからない

という先生方の、医者が職業である先生方の、

その気持ちもわからないではありません。

結局、私に「未来病気宣言」はありませんでしたけども・・・。

 

アンジェリーナ・ジョリーのように

ピンポイントで遺伝子検査して 手術までしてしまうような

そんな現実もあるし、お手軽な遺伝子検査キットまで販売されて

いたりもするし、国によって、病院によって、医者によって、

個人個人の見解によって・・・遺伝子検査に対する意識は

ばらばらなのが現状のようです。

遺伝子検査は今、まさに黎明期なんですねっっ!

 

んじゃあ この先はどんな風に進んでいくんだろうか・・・

って考えると、やっぱり、あんまり明るく楽しい想像は

出てきませ~ん(≧∀≦;)笑

以前 『DNAの、絵を描く。 - えをかくバクの部屋

でも書いたように、

遺伝子検査が当たり前の世の中になって、遺伝子検査未済に

よる病気発症は自己責任なので保険金は支払われません

だとか(^ω^)、産まれてからじゃ遅い、産まれる前に

遺伝子検査だ、産み分けだー!つって、遺伝子操作が

横行したりだとか(^ω^)、自分のパーツが壊れたら

自分のパーツで治すのが一番と、自分のクローンを培養

しておくようになったりだとか(^ω^)

うぅ~怖~い、SFだぁ~、映画だぁぁ~~・・・って

思うけども、「常識」や「文化」が変化すれば、「倫理観」

だってコロッと変わっちゃうんだろうなぁ・・・・

 

「神の領域」だったものが「人間の領域」になっちゃった

感のある遺伝子の世界ですが、そうしてこの先本当に

遺伝子操作で作られて生まれてきた人間や 既存の人間の

コピーとして生まれてきたクローン人間が現れた場合、

その存在をどう考えたら良いかといったら・・・・

「人間」ですよね。ただの。人間。

経緯はどうあれ、人間の形で人間の思考で生まれて、

生き始めたら、それはただの「人間」だと思います。

クローン人間だって「オリジナル」より「格下」ってこと

にもならないと思うし、「オリジナル」とは別個の

ひとりの人間であると思います。

臓器だけの複製でない限りは。

ただ 他人からしたら、オリジナルを優遇しないことには

収拾がつかなくなるから、やっぱりオリジナルは

優遇されるんだろうな。

クローンはあくまでも、オリジナルの代替品なんだろうし。

でも。

今こうして パソコンに向かっている私が、もしも

オリジナルじゃなかったら・・・クローンだったと

したら・・・やっぱり、「私は私」って思うだろうなw

「オリジナルでもクローンでも、私は私よっっ!!」

「同じ私だからって 意思統一されてる訳でも

テレパシーで通じ合ってる訳でもないんだからさ~、

私は私よっっ!!」

・・・って、全部の私がそう思うんだろうな~~(≧∀≦)♪

 

人間の、パーツの修復が出来るようになって、

本体の複製を作れるようになって、情報を移し替えることが

出来るようになって・・・そうなっていったら、

事実上、人間は不死になるんだろうか?

それとも・・・何をどう新しく更新しても、やがて「魂」に

老い」はやってきて 「死」へと進んでゆくんだろうか?

その答えは・・・

そう遠くない未来に、もしかしたら明日にでも、明らかに

なるかもしれない?

人間は 試さずにはいられない生物だもの。

今この瞬間にも、ひっそりと、隅っこで、でも確実に

・・・それは息をしているのかも。

 

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